水族館で「おいしそう」はダメ?ww

水族館で「おいしそう」はダメ?ww

浅虫水族館にある「トンネル水槽」。アジ、サバ、マダイといった私たちが食べる機会の多い魚たちが飼育されている施設です。

 そんな水槽の近くに、家族3人のやりとりを描いたイラストが貼り出されています。

 夫「アジおいしそう~」

 妻「こら…! あなた!」

 娘「パパひどーい!」

 その隣には、こんな文章が書かれています。

 ◇ ◇ ◇

 ■水族館の魚を見て「おいしそう」って言ってもいいの?

 いいんです。

 ■なんで?

 おいしそうに見えるということは、「魚たちの見た目が良く、健康に飼育できている」という証拠であり、私たち飼育員としてはとても嬉しい褒め言葉だからです。

 ちなみにあさむし水族館では、生き物の味もお伝えしていきたいと思っています。

 おいしい生き物なら、食用になり、ずっと食べていきたいから、その生き物を守りたくなりますよね。

 ■じゃあ食用にならない生き物は守らなくていいってこと?

 ここがみそですが、守らないといけません。

 私たちが大好きな「タイ」を例にあげると、タイは小魚やカニ、ゴカイなどを食べて大きくなります。小魚やカニもゴカイを食べます。

 わたし私たちにとったらゴカイはあまり食用になりませんが、そのゴカイがいなかったらタイは大きくなれないかもしれません。

 なので、おいしい生き物を食べ続けていくためには、地球にいる多くの生き物を守っていかなければいけません。

担当者に聞きました

 ツイッターでこの解説文が紹介されると、「間違った感想じゃなくて良かった」「こういうやさしいの好き」「揚げ足取りな質問の回答も用意してある所なんか秀逸」といったコメントが寄せられています。

 「この解説は昨年8月から設置しています」と話すのは、文章を書いた飼育展示部の久保真司さんです。

 「普段口にする身近な魚のことを入り口にして、生態系のことについて、生き物を守ることについて、考えてもらえたらと思って書いたんです」

 浅虫水族館では「味」を入り口にした仕掛けが他にもあります。

 青森の特産品であるホタテを使った料理の食品サンプルを並べたり、ホタテ・タコ・イカといった飼育されている生き物と同じ干物をカプセルガチャで販売したり。

 「すしネタクイズ」のコーナーでは、いろんな寿司ネタのサンプルを回転させると、その魚の写真や解説などが読めるようになっています。

 こうした取り組みが話題になったことについて、久保さんはこう話します。

 「『おいしい』という気持ちをきっかけとして、生き物に興味を持っていただき、それが自然保護に繋がれば嬉しいです」

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